【聞き上手になりたい人へ】人の話を聞くときに意識したい4つのこと
こんにちは、心理学ライターのタモです。
ど~も、女子大生のななで~す。
今回は人の話を聞く上で、必ず意識したいことをお伝えします。
カウンセリングやコーチングなどでは良く言われるのですが、人と気持ちよく会話するためには「傾聴する」ことが大切です。
聞き上手な人になるには、この「傾聴」のスキルが鍵になってきます。 人と気持ちよく会話ができれば、人と人とのコミュニケーションも良好になります。
その結果、強い信頼関係を構築することにもつながるのです。 ではその傾聴というのはどうやって身に付けるために意識したいことを、紹介していきます。
人の話を聞くときに意識したい4つのこと
私が話すときに意識してるのは、共感と会話量を同じくらいに調性することかな~。
結構、考えて話してるんだね。
考えてるってか、共感はみんなされたいし、それに人は話したいものだもん。だからお互いの会話量は凄く気にする。
なるほど。自分が相手にして欲しいことを、相手にしている感じがした。
(1)共感する
ななちゃんも言っていましたが、相手の話を聞くときには「共感する意識」は不可欠です。
たとえば、もしあなたが「学校に行きたくない」という悩みを父に悩みを父に打ち明けるとします。 それもかなり深刻そうな顔でです。
A「お父さん、もう大学なんかに行きたいくないよ」
父「何があったんだ?」
A「(う、やっぱ怒ってる……)」
はい、この時点で共感の意識が抜け落ちています。自分の身になって考えてみて下さい。
深刻な悩みを打ち明けようとしているのに「何があったんだ?」と言われて、安心して話せますか?
共感で大事なことは、「相手の気持ちになる」ことです。
そしてできれば「相手の気持ちを言葉にする」ことです。
「何があったんだ?」などと、相手の気持ちを探るようなことをしてしまえば、相手によっては「圧力」を感じてします。
先程の例に、「共感」する意識を加えてみましょう。
A「お父さん、もう大学なんかに行きたいくないよ」
父「何か深刻な悩みがあるみたいだな?」
A「うん、ちょっとだけ話、聞いてくれる?」
初めの例とは印象がまるで違うかと思います。 最初の例では「学校に行きたくない理由を探ることが第一」の問いかけでした。
しかし、今回は「相手の気持ちを理解することが第一」の問いかけです。 前者と後者では、話し手に与える安心感がまるで違います。
自分が悩みがあるときにどんな対応をとって欲しいか想像してみてください。 まずは「自分の気持ちに寄り添ってほしい」のではないでしょうか?
だから、初めは共感に徹して、相手の気持ちに寄り添うことが必要なのです。 相手が安心し始めた段階で、少しずつ本題に入りましょう。
相手の気持ちが整っていない状態で本題に入ろうとすることは、会話のペースを自分の都合で変えているのと同じです。 人の話を聞くときは、会話のペースは相手の気持ちに合わせましょう。
共感ってやっぱ大事だよね(笑)
うん、ななちゃんは凄く共感力は高いよね。お友達を大事にしてる証拠かな?
(2)小さなことでも褒める
人の話を聞くときに意識したいのは「褒める」ということです。
日本の学校教育では、良い成績を取らないと褒められなかったり、苦手科目を克服することばかりで、「褒める」という意識が根付いていない傾向が強いです。
僕も中高生のときは、苦手だった国語や英語を克服するばかりを指摘され、得意だった数学はあまり褒められませんでした。
毎回のように「数学は良いんだけど、英語が……」というような言い方をされるんですね。 友達のなかには、体育や美術ではかなりの実力や才能を持っているのに、英語や数学ができないばっかりに良い評価を貰えない人もたくさんいました。
日本では「平均的な人」や「常識の枠に収まる人」を育成する教育方針なので、やはり評価を受けるのはそのような人になります。良い評価ならば「褒める」ことに繋がりますが、逆に悪い評価を受ければ「貶し」と思われても文句は言えないです。
コミュニケーションの場で、「人を評価する」ことは実は非常に危険なんです。 悪い評価を出したとたんに、相手が話す気をなくす可能性かあります。
たとえば以下の会話を見て下さい。
A「フリーランスになりたいんだよね。将来的には起業したい」
B「え~、そんな甘い世界じゃないよ」
A「それも覚悟してる(挑戦してもないのに何で分かるんだよ)」
このようなことを言われて、この先、この人とフリーランスについて語る気になるでしょうか? 「そんな甘い世界じゃない」って、フリーランスについての評価です。
しかし、その評価を「褒める」に変えてみましょう。
A「フリーランスになりたいんだよね。将来的には起業したい」
B「へぇ!目標持ってるんだね。どんな会社を作りたいの?」
A「コンサル系の会社だね。俺がたくさん助けられてきたから」
いかがでしょうか?
間違いなくこの後、Aさんは自分が作ろうとしている会社について、アツく語り始めるでしょう。 「まずは褒める」ということを意識するだけで、会話がどんどん広がっていくんです。
人の言っていることを評価しがちな人は、ぜひ「評価ではなくまずは褒める」ということを試してみてください。 相手の対応が、かなり変わってきますよ。
私は褒められて伸びるタイプだから、褒める大事さはマジで分かる。褒められたら嬉しいから、私も褒めようって思えてくる。
「褒められて嬉しい」って気持ちが分かれば、人にもそうしたくなるよね。
(3)勝手にアドバイスをしない
求めてもないアドバイスをすることも、相手が話す気力を失わせる原因です。
基本的に、人はアドバイスが欲しいときは自分から求めます。 求められないということは、アドバイスはいらないということです。
勝手にアドバイスを始めるのはやめましょう。 求められてもないのに、勝手にアドバイスを始めると「自分が言いたいことを言ているだけ」と思われる可能性が高いんです。
自分が言いたいことを言っているだけと思われたら、「上から目線」や「押し付けがましさ」を感じられてしまうので、極めて危険。
以下の例文を見て下さい。
A「TOEICのスコアが全然伸びなくて……」
B「へぇ~、リスニングは得点源だから英語めっちゃ聞いた方が良いよ。俺、それでスコア100上げたから」
A「うん、ありがとう(いや、聞いてないけど)」
もし、あなたがAさんだったらどう思いますか?Bさんの対応では、良い印象はなかなか持たれにくいと思います。
では聞き上手のCさんの例を見ていきましょう。
A「TOEICのスコアが全然伸びなくて……」
C「TOEICって結構難しいよね。問題量も多いし」
A「本当にそれ!時間内に終わんないし」
いかがですか?
Cさんは、まずは「アドバイス」ではなく、「共感」から入っています。
するとAさんは具体的に悩みを語り始めましたね。 「時間内に終わらない」 おそらくこれが、Aさんが解決したいことなのではないでしょうか?
まずは共感することで、相手が何について困っているのか、悩みの本質的な部分を自動的に引き出すことができるのです。
しかし、相手の悩みを正確に理解する前にアドバイスをしてしまうと、自分の主観で意見を言っているにすぎなくなります。
相手の心に寄り添うこともなく、主観でアドバイスをすることは、無意識のうちに自分が導きたい方向に会話を操作しているということです。 だから、求めてもいないアドバイスは「自分語り」や「武勇伝」に聞こえてしまうんです。
これ、私の元カレがそうだった。話し聞いてくれないし、自分語りばっかでしんど過ぎて別れたんだけど。
話を聞いてくれないのは、キツイなぁ~
(4)思い込みで相手の言い分を決めつけない
「思い込み」は危険です。
相手が意図したこととは全く違う解釈をしていたら、話が噛み合わないですよね?(笑)話が噛み合わないと「分かってくれてる」とは思わないです。
人は自分の経験や知識と照らし合わせながら、話を聞きます。 当然経験や知識は人によってバラバラで、だからこそ全く違う価値観の中で共存しているのが人間。
しかしその価値観のズレから生じるのが「誤解」です。
自分が相手の言い分を理解してもいないのに、自分の価値観と照らし合わせ、自分の尺度で相手を理解したと思い込んだときに「誤解」が生じます。
相手が言ってることことを理解しているかどうかを判断するのは自分ではなく相手です。 思い込みによる誤解をなくすためには必要なのが、質問することです。
- ~~っていうと〇〇だと思うんだけど当ってる?
- 今、〇〇気持ちだよね?
このように相手に質問することで、自分の解釈と相手の言い分のズレを修正する必要があるのです。 ズレを修正していく中で、あなたは相手のことを理解することができ、相手も理解された実感を得ることができます。
自分の価値観で、相手のことを決めつけるのって、本当に良くないと思うんだ。私も親から「遊んでばかりいる」って決めつけられると、話したくなくなるもん。
相手を理解しようとすることを怠けると、最終的には不本意なすれ違いが起きるから気を付けたいね。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、話を聞くときに気を付けたいことを紹介しました。 会話は、人間関係を充実させるものであると同時に、信頼を失うものでもあります。
仲の良い友達だからこそ、しっかりと意識していきたいです。
<あわせて読みたい>
向き合う力を高めるために意識したい4つのこと - 自分らしく生きるための人生戦略
話が分かりにくい人の3つの特徴と今すぐできる改善策 - 自分らしく生きるための人生戦略
<参考文献>
スティーブン・R・コヴィー(2016)『完訳7つの習慣 特装版』キングベアー出版 D・カーネギー(2016)『人を動かす(文庫版)』株式会社創元社